小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「……いや。繰り返すのやめてもらっていい?」


「リピートアフタミー、頻尿」


「……マジで殴る!!!」


キャッキャとじゃれあい、何だか暑くなる。

智くんといると、話しているだけで楽しいのだからもうどうしようもない。


ゴールデンウィークに1泊ほど、どこかに泊まろうなんて話から、旅行雑誌やらグルメ雑誌を広げ、ベンチで相談しているだけなのに。



あれから、2回目の春が来て。


その、月日の経つことの早さには、心底驚かされている。


あれから、とは言わずもがな。


智くんと私が付き合うようになってから。


付き合いも2年目に入ると、どの季節も1度二人で経験済みなんだな、ということが大きな安心感と、幸せな気持ちをもたらす。
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