小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「もーーーー、興味無さそうにつっこんでおきながら、幻のオムライスの効力を信じちゃうとか……かわいすぎて、もう!!!」


……し、しまった。


「そんなんじゃ……、……っん、」


不意に塞がれた唇から、甘い、馴染んだ智くんの香りがする。


一年以上一緒にいるのに、キスする時のこのクラクラ感には一向に慣れない私。


身体がゆるりと甘ーくなって、芯から溶けてしまうような。


「……っ、一緒に行って、効力確かめましょうね」


まるで小さい子供に諭すような言い方を、エロいキスの合間に挟んでくるのって、ズルい。


「……う、ん」


答えるのがやっとで。


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