小悪魔な彼の想定外な甘い策略
『いつもはもっとちゃんと、お客さんいるんですよ』
なんて苦笑しながら蓮田さんが言って、それからまた色々話して。
次のお客さんが来て時計を見れば終電間近で我にかえり、バタバタと帰る頃には『普通は、お客さんにはずっと敬語なんだけど、なんでだろ、すみれちゃんには、途中で止めちゃった』なんて蓮田さんに言われて、何だか胸がドキドキして。
そこからは、シンデレラの帰宅シーンよろしく、名残惜しく、うしろ髪を引かれつつもバタバタと一目散に帰るしかなくて。
……と。
出会いのシーンを回想して、思わず頬が緩む。
「どうした?にやにやして。飲まないの?」
まだ、会って2回目だというのにこの距離感。
どうしよう、思った以上に私、恋をしている気がする。
気がつけば目の前に置かれていたモヒートを口に含み、静まれ、心臓!ときゅっと目をつぶる。
ああ、ダメじゃん。
あんなに必死に予防線を張ったのに。
身体中の細胞が正しく活動をしているような感覚。
目の前のこの人を愛しいと思う感覚。
……これが最後の恋になりますように。
なんて苦笑しながら蓮田さんが言って、それからまた色々話して。
次のお客さんが来て時計を見れば終電間近で我にかえり、バタバタと帰る頃には『普通は、お客さんにはずっと敬語なんだけど、なんでだろ、すみれちゃんには、途中で止めちゃった』なんて蓮田さんに言われて、何だか胸がドキドキして。
そこからは、シンデレラの帰宅シーンよろしく、名残惜しく、うしろ髪を引かれつつもバタバタと一目散に帰るしかなくて。
……と。
出会いのシーンを回想して、思わず頬が緩む。
「どうした?にやにやして。飲まないの?」
まだ、会って2回目だというのにこの距離感。
どうしよう、思った以上に私、恋をしている気がする。
気がつけば目の前に置かれていたモヒートを口に含み、静まれ、心臓!ときゅっと目をつぶる。
ああ、ダメじゃん。
あんなに必死に予防線を張ったのに。
身体中の細胞が正しく活動をしているような感覚。
目の前のこの人を愛しいと思う感覚。
……これが最後の恋になりますように。