小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「いやいやいや、手なんて出されてないし!」
思わず大きめの声で否定する私を冷めた目で一瞥するなっちゃん。
モグモグしているところを見ると、さっきの肉はまだ、口の中にあった模様。
ごくん、と。やっとのことで肉を飲み込み、ペリエを口に含んでから、なっちゃんがゆっくりと語る。
「あのね、すみれ。そいつ、本当はホストとかじゃない?なんにせよ、あたしには到底いい人だとは思えない。チャラいバーテンなんて、胡散臭すぎて、信用ならない。あんたは、太陽の下で男を探すべきよ」
「……なにそれ、アウトドア派にしぼれっていうこと?」
私の頭の中には、ピカピカのお日様の下で、広い原っぱで、にこにこしている純朴そうな青年のイメージが広がる。……あんまり好みじゃないなぁ、なんて。
「なんでそうなるわけ?だーかーら、すみれみたいに騙されやすい子は、真っ当に昼間働いているような人がいいってこと!」
思わず大きめの声で否定する私を冷めた目で一瞥するなっちゃん。
モグモグしているところを見ると、さっきの肉はまだ、口の中にあった模様。
ごくん、と。やっとのことで肉を飲み込み、ペリエを口に含んでから、なっちゃんがゆっくりと語る。
「あのね、すみれ。そいつ、本当はホストとかじゃない?なんにせよ、あたしには到底いい人だとは思えない。チャラいバーテンなんて、胡散臭すぎて、信用ならない。あんたは、太陽の下で男を探すべきよ」
「……なにそれ、アウトドア派にしぼれっていうこと?」
私の頭の中には、ピカピカのお日様の下で、広い原っぱで、にこにこしている純朴そうな青年のイメージが広がる。……あんまり好みじゃないなぁ、なんて。
「なんでそうなるわけ?だーかーら、すみれみたいに騙されやすい子は、真っ当に昼間働いているような人がいいってこと!」