小悪魔な彼の想定外な甘い策略
私の奇襲攻撃(そんな言い方も不本意だけど)で勢いが削がれたのか、すんなりと自分のデスクに戻る梶山君。
「今日の鍵当番って梶山君?」
中3英語の受験対策用資料を作っていたら途中であんなことがあったものだから、勝手にスリープモードに入っているパソコンの、マウスを激しく刺激しながら聞く。
「え?俺今日は完全に休暇ですけど」
「……は?」
出てきたスクリーンを見ながらパスワードを打ち込む手が思わず止まる。
何を言っているんだ、この若者は。
なぜ、完全に休暇なのに今こうして職場にいるわけ?そんなに仕事熱心には到底思えないし。
「すみれさんこそ、何してるんですか?今日はお休みですよね?」
まぁ、そうだけど。私はアナタと違って仕事の速度が遅いわけですよ……なんて口にすると負けのような気がして、思わず黙りこむ。
「今日の鍵当番って梶山君?」
中3英語の受験対策用資料を作っていたら途中であんなことがあったものだから、勝手にスリープモードに入っているパソコンの、マウスを激しく刺激しながら聞く。
「え?俺今日は完全に休暇ですけど」
「……は?」
出てきたスクリーンを見ながらパスワードを打ち込む手が思わず止まる。
何を言っているんだ、この若者は。
なぜ、完全に休暇なのに今こうして職場にいるわけ?そんなに仕事熱心には到底思えないし。
「すみれさんこそ、何してるんですか?今日はお休みですよね?」
まぁ、そうだけど。私はアナタと違って仕事の速度が遅いわけですよ……なんて口にすると負けのような気がして、思わず黙りこむ。