小悪魔な彼の想定外な甘い策略
ここはどこ、とか、今何時?とかも大切なんだけど……


いや、私なんで見知らぬ部屋の直置きマットタイプのベットの上で……し、下着姿で寝てたわけ?!


あわあわ、と辺りを見回すと、シンプルな造りの部屋の真ん中辺りに、どうやら私が昨日着ていたワンピースっぽいグレーの塊を見つけ、慌ててベットから這い出して頭から被る。


落ち着け、落ち着け。

えーーーと、とにかく、時間は?


「あ、起きてる。オハヨー」


私のテンパり具合とは対照的なのんびりとした声が背後から聞こえてくる。


「っ?!」


急いで振り返ると、そこに立っていたのは、Tシャツとサルエルパンツという楽チンそうな格好に身を包んだ蓮田さん。


the バーテンダー、って格好しか見たことがなかったし、こんなに明るいところで見るのも初めてだけど……その姿は爽やかなイケメンそのもの。

なにそれ反則。
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