小悪魔な彼の想定外な甘い策略
て言うか、神聖なる職場でいつもカップラーメン食べてるのはどこのどいつだ!!


……と、心の中では思うものの、強くはねのけられないのも本当で。

梶山君にすっぴん、下着姿を見られたのは迂闊だった……(そしてアラサーのすっぴん見といてそこにはノーリアクションってそれもどういうこと?)。


「あ、そだ!彼女、誘えば?深夜デート、いいじゃん!」


私ってば名案。そうだよ、この人、ご自慢の彼女がいるんだから。


私の名案を鼻で笑う梶山君。

「こんな夜遅くにラーメンなんて食べたら太るって怒られますよ?」


いや、私もね。こんな時間に食べたら太るけどね!!
彼女は太ったら困るけど、私は別に構わないってのね。


面白くない、という、気持ちを体全体から発しつつ、梶山君をじとっと睨む。


「もーう、分かりました!サービスします!杏仁豆腐おごります!」


更にデザートを追加してどうする……ダメだわこの子、分かってない。
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