私たちの物語
10時
「さえさーん!
お邪魔しまーす!」
時間通り。
さえさんの名前を呼ぶ。
「いらっしゃい、コスモス、彼氏さん。」
いつもとは違い、さえさんが玄関に出てきた。
「さあさ、あがんねぇ」
お言葉に甘えて、上がらせてもらう。
……っていっつも普通に上がってるけど。
「座って?」
さえさんが座布団を出してくれる。
「私がするのにっ」
「さあ。」
しぶしぶ、座らせていただく。
さえさんも座布団の上に座ると、さえさんが口を開いた。
「彼氏さん。
自己紹介ね。
わたしゃ、佐藤さえ。
あんたぁは?」
「俺は、小野寺拓巳です。
あ、桜の彼氏じゃありません。」
そーそー!
タクが困ってるじゃん!
「今は、でしょ?
そっか。拓巳って言うんねぇ。
よし、たっくん、コスモス。
お茶会の手伝いをしてくれるかい?」
「「はい!」もちろん!」
お茶会。
それは、さえさんが2週間に1度開いている、地域の子供が集まり遊ぶ会のことだ。
「じゃあ、いつも通り、コスモスはお菓子を焼いてくれるかい?
たっくんは私と机を出しに行こう。」
「はい。」
「さえさん、俺が運ぶんで、指示を出してください。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。
その机を庭に出してくれるかい?」
「はい。」
わー、なんか新鮮。
タクとさえさんって。
さ、私もクッキー作るぞ!
「さえさーん!
お邪魔しまーす!」
時間通り。
さえさんの名前を呼ぶ。
「いらっしゃい、コスモス、彼氏さん。」
いつもとは違い、さえさんが玄関に出てきた。
「さあさ、あがんねぇ」
お言葉に甘えて、上がらせてもらう。
……っていっつも普通に上がってるけど。
「座って?」
さえさんが座布団を出してくれる。
「私がするのにっ」
「さあ。」
しぶしぶ、座らせていただく。
さえさんも座布団の上に座ると、さえさんが口を開いた。
「彼氏さん。
自己紹介ね。
わたしゃ、佐藤さえ。
あんたぁは?」
「俺は、小野寺拓巳です。
あ、桜の彼氏じゃありません。」
そーそー!
タクが困ってるじゃん!
「今は、でしょ?
そっか。拓巳って言うんねぇ。
よし、たっくん、コスモス。
お茶会の手伝いをしてくれるかい?」
「「はい!」もちろん!」
お茶会。
それは、さえさんが2週間に1度開いている、地域の子供が集まり遊ぶ会のことだ。
「じゃあ、いつも通り、コスモスはお菓子を焼いてくれるかい?
たっくんは私と机を出しに行こう。」
「はい。」
「さえさん、俺が運ぶんで、指示を出してください。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。
その机を庭に出してくれるかい?」
「はい。」
わー、なんか新鮮。
タクとさえさんって。
さ、私もクッキー作るぞ!