リアル・ストーキングしてあげる。
ぶっ飛んでるの、と彼女は云う。
「私って、ぶっ飛んでるんですよ～」

彼氏がいないって言っていたので、ノコノコ尻尾を爆振りしながら3度ものデートを重ね、

あまつさえ、僕の家にまで上がり込んで、キスまでした仲なのに、

それなのに。

今、僕の目の前にいる、この腐れビッチは実は半年前から彼氏がいると言う。

あれあれぇ、おかしいなぁ？

だって変だよぉ？

僕達が出会って初デートしたのが確か今年の五月でぇ、

今は今年の十月だからぁ、計算が合わないなぁ〜。

仮に、仮にだけど、仮にその話が本当だった場合ぃ、僕と出会った時ぃ、

君には既に彼氏がいた事になるよぉ？

僕の頭の中でコナンくんが論理のほころびと矛盾を指摘してくれたおかげで

いくら三流私大哲学科卒の僕でさえ、おかしい事に気がついた、今。

あれ、てことはだよ、僕と君はつまりそういう、ラブな関係でなくて、

友達とか、知人とか、そういうことになるのかな？

いや、友達とか知人って普通キスしたりするのかな？

軽く胸触ったりとか、ベッドで横になってピンクな雰囲気の中キャッキャッうふふって

したりするのかな。

僕は友達がほとんどいないからわかんないや。

誰か、今僕に起こったありのままの出来事を、僕にわかるように説明してくれ。
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