生神さまっ!
*
「はあ…はあ…はあ……」
高天原の夜は、昼と変わらぬ温度。
「はあ、はあ……くっ!」
走りすぎて足が麻痺し、石に軽くつまづいただけで思いっきり地面に倒れてしまった。
「っ…!く、あ…!」
身体中の機能が止まってしまっても良い、と再び立ち上がる。
「は……か、はっ…はあ…はあ…」
…やっぱり、それはダメだ。
「…ど、こに…いる、の……!」
お願いだから、他の機能は全て無くなってしまっても、聴覚だけは生きていて。
「っ、!」
立ち上がったと思われた身体は立ち上がっておらず、また倒れる。
「はあ、はあ、はあ…っ、ねえ…」
君は、どこにいるの。
『…春乃、そんな走るなよ、危ないから』
「!春樹!!」
顔を上げても、君はいない。
ゆらゆらと世界は揺れ、闇色に染まっている空より深い黒に視界を染めようとする。
「…おね、がい……」
たとえ意識が無くなったとしても、聴覚だけは。
『春乃』
だって
『僕は、死んだんだよ』
君の声が、聞きたいから。
「はあ…はあ…はあ……」
高天原の夜は、昼と変わらぬ温度。
「はあ、はあ……くっ!」
走りすぎて足が麻痺し、石に軽くつまづいただけで思いっきり地面に倒れてしまった。
「っ…!く、あ…!」
身体中の機能が止まってしまっても良い、と再び立ち上がる。
「は……か、はっ…はあ…はあ…」
…やっぱり、それはダメだ。
「…ど、こに…いる、の……!」
お願いだから、他の機能は全て無くなってしまっても、聴覚だけは生きていて。
「っ、!」
立ち上がったと思われた身体は立ち上がっておらず、また倒れる。
「はあ、はあ、はあ…っ、ねえ…」
君は、どこにいるの。
『…春乃、そんな走るなよ、危ないから』
「!春樹!!」
顔を上げても、君はいない。
ゆらゆらと世界は揺れ、闇色に染まっている空より深い黒に視界を染めようとする。
「…おね、がい……」
たとえ意識が無くなったとしても、聴覚だけは。
『春乃』
だって
『僕は、死んだんだよ』
君の声が、聞きたいから。