生神さまっ!
*
寒い寒い、初雪の日だった。
「もう大丈夫だよーおばちゃん!
あたし、もう中3だよ?来年から高校生だし!」
「そう…?
でも私、心配よ…」
「だいじょぶだいじょぶー!
ほら、みんなが待ってるから早く行きなー?
たった2週間だし!」
「分かったわ…できるだけお見舞い、来るわね」
そう言ってあたしの病室を出て行った人は、孤児院のおばちゃん。
5歳にたった1人の母を亡くしたあたしは、孤児院に行くことになった。
もちろん、家族がいないのは寂しい。
けど、あたしには血が繋がってない家族がいる。
おばちゃんだって優しいし、孤児院のみんなはあたしの家族みたいなもんだし!
…でも、もちろんおばちゃんも忙しい。
あたしのお見舞いに頻繁に来るのは難しいだろうし…寂しいけど、そんなに来てもらっても…という、色々複雑な感情。
あたしの入院理由は、ただの貧血。
けど、常人よりかなりヘモグロビン値?っていうのが低いらしくって。
街でいつ倒れるかも分からない、って。
現に学校でぶっ倒れてしまい、このザマになっちゃったのです。
「…大部屋って言っても、ねえ…」
4人部屋の病室…人見知りしないタイプだから、全然オッケーなんだけど…
あたし以外にいるのは1人だけ。同じような感じで入院してるらしいけど、
「…ずっとカーテン閉まってるんだよ…」
寒い寒い、初雪の日だった。
「もう大丈夫だよーおばちゃん!
あたし、もう中3だよ?来年から高校生だし!」
「そう…?
でも私、心配よ…」
「だいじょぶだいじょぶー!
ほら、みんなが待ってるから早く行きなー?
たった2週間だし!」
「分かったわ…できるだけお見舞い、来るわね」
そう言ってあたしの病室を出て行った人は、孤児院のおばちゃん。
5歳にたった1人の母を亡くしたあたしは、孤児院に行くことになった。
もちろん、家族がいないのは寂しい。
けど、あたしには血が繋がってない家族がいる。
おばちゃんだって優しいし、孤児院のみんなはあたしの家族みたいなもんだし!
…でも、もちろんおばちゃんも忙しい。
あたしのお見舞いに頻繁に来るのは難しいだろうし…寂しいけど、そんなに来てもらっても…という、色々複雑な感情。
あたしの入院理由は、ただの貧血。
けど、常人よりかなりヘモグロビン値?っていうのが低いらしくって。
街でいつ倒れるかも分からない、って。
現に学校でぶっ倒れてしまい、このザマになっちゃったのです。
「…大部屋って言っても、ねえ…」
4人部屋の病室…人見知りしないタイプだから、全然オッケーなんだけど…
あたし以外にいるのは1人だけ。同じような感じで入院してるらしいけど、
「…ずっとカーテン閉まってるんだよ…」