生神さまっ!
…目を開ける。



「……い、たあ…」



頭…いったい……



ガンガンする…



「あ!…目が覚めたのね、良かったわ…」



「…かん、ごしさん…」



「もう!そんなに歩かないでって言ったはずですよ?

それに、走ろうとするだなんて…気をつけてくださいね?」



「すいません…」



そうだ、あたし…倒れちゃったんだ。



侮れん、貧血。



「今は輸血中ですからね…あなたが寝ている間に結構終わりました。

あと10分ぐらいです。


検診は輸血が終わったらに変更ですから、終わったら私と一緒に来てもらいますよ?」




逃がさない、みたいな雰囲気が出ている看護師さん…



ちょっと、怖いよ…!?




看護師さんの言う通り輸血は10数分で終わり、担当医さんの元へ、車椅子で連れて行かれた。



…そこでもこっぴどく叱られました。



「ただでさえ重度な貧血なんだよ君は!

もう、今日はお手洗いと歯磨き以外は歩いては行けませんよ!?


明日になったら、まあいいですが…



絶対に、走らないでください!」



「………はぁい」






< 112 / 686 >

この作品をシェア

pagetop