生神さまっ!
「…その漫画、何回目ですか?」



「ん?

んー…5回目?」



「…どんだけ気に入ったのよー!」



彼の手元にある漫画は、あたしと春樹が談話室で再開した時あたしが読んでたあの漫画。



なぜか春樹は、最近それをすっごく読んでる。



何度も何度も…まさか5回目とは…



すすめたのって先月ぐらいなんだけどな…




今もあたしの言葉聞かずに漫画読んでたしー…もう。




「ほら、約束!

指切りしよ!」



「え?あ、ちょ、まっ…」



「はい、あたしと一緒に桜を見る!

ゆびきーりげーんまーん

うーそつーいたら…」



そこまで歌うと…最初は力が入ってなかった春樹の小指が、ぎゅっとあたしの小指を握った。



突然のことに驚いて、思わず歌うのをやめる。



そんなあたしを見て、春樹はふっと笑った。



「…嘘ついたら、

別れる」





「…え?」





「指切った」




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