生神さまっ!
「…俺が聞くのもアレだけど、

秋奈って…夏樹のこと、好きなの?」





「……んん!?」




ど、どうやら冬斗は…ものすっごい勘違いをしてくれちゃってるみたいです。

私が夏樹を好き?

どこをどう見たらそうなるんだ!


確かに夏樹はなんていうか…サッカー部とかテニス部とかにいそうなスポーツマンタイプのイケメンだと思う。多分私のいた高校にいたらすごいことになってた。

バレンタインデーには机やロッカー、下駄箱にチョコを詰め込まれ、毎日お弁当を食べる暇がないほど昼休みに呼び出され告白され、1人で街をぶらぶらしてたら逆ナンされ…!



…いや、ちょっと言い過ぎだ!どこぞのモデルの話か分からなくなる、けど!!



私は断じて!夏樹のことが好きなわけじゃない!!




「どこをどう見たらそうなるんですか!」



「…いや、さっきのを見たら誰でも思うと思うけどね?」




さっき、の……



………え、あ、




「あ、あああアレは事故ですよ事故!

いやーかかかかんちがいしないで下さい!

わ、私が夏樹ときききすするわけないじゃないですかー!」




「…怪しい」



怪しい、うん分かってる!逆に焦りすぎてまるで本当に好きみたいになってる!



「違うから、本当に!

…こっち向いてよ、冬斗!!」




「…むけない」




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