生神さまっ!
四、鮮血ニ染マル
*
俺は、産まれも育ちも孤児院な。
生粋の"孤児院っ子"だった。
小さな街の、孤児院には。
俺以外の子供は10数人。
俺は赤ん坊の時からここにいて。
この街にいた。
産まれつきの、真っ赤な髪。
産まれつきの、うっすらと赤い目。
そんな俺を、
忌み嫌わない方が。
よく考えれば、おかしかった。
「おい夏樹!こっち来てみろよ!!」
「あかーいかーみのなーつきちゃん!
知ってるか!?コイツ、孤児のババアとかから"夏樹ちゃん"って呼ばれてるんだぜ?」
「そりゃいいじゃねえかよ!!
お前も気に入ってんだろ、夏樹ちゃん?」
「夏樹ちゃーん!」
「なっつーきちゃーん!」
「確か俺の姉ちゃんのクラスに、女で夏樹ちゃんっていたぜ?」
「お、やっぱお前女じゃねーか!!」
…くだらない。
俺は目の前でギャーギャーと騒ぐ同じクラスの男子4人を、冷めた目で見ていた。
俺は、産まれも育ちも孤児院な。
生粋の"孤児院っ子"だった。
小さな街の、孤児院には。
俺以外の子供は10数人。
俺は赤ん坊の時からここにいて。
この街にいた。
産まれつきの、真っ赤な髪。
産まれつきの、うっすらと赤い目。
そんな俺を、
忌み嫌わない方が。
よく考えれば、おかしかった。
「おい夏樹!こっち来てみろよ!!」
「あかーいかーみのなーつきちゃん!
知ってるか!?コイツ、孤児のババアとかから"夏樹ちゃん"って呼ばれてるんだぜ?」
「そりゃいいじゃねえかよ!!
お前も気に入ってんだろ、夏樹ちゃん?」
「夏樹ちゃーん!」
「なっつーきちゃーん!」
「確か俺の姉ちゃんのクラスに、女で夏樹ちゃんっていたぜ?」
「お、やっぱお前女じゃねーか!!」
…くだらない。
俺は目の前でギャーギャーと騒ぐ同じクラスの男子4人を、冷めた目で見ていた。