生神さまっ!
【第三章】白キ楓
美しい四季折々の風景は、いつだって私の…
…いや、
私達家族の心を癒してくれた。
秋は…赤、緑、黄、橙……
様々な色に染まった紅葉を見るのが、
私達の癒しだった。
だから、私達は…四季が、好きだった。
白というのは…黒に勝るとも劣らない。
ただ、簡単に周りに流され…染まってしまって、
これが"普通"なのだと…そう、思い込む。
白は純粋無垢のように見えるだけで、
様々な"色"を抱えている。
もしかしたら白く見えるその色は、
中に黒を抱えているのを、表だけ白に塗って隠しているだけなのかもしれない。
私は、秋が大好きだった。
秋の色が白。それはなぜか、昔から知っていた。
納得、していた。
…何色にでも染まる白。
…何色でも染めてしまう白。
結局どちらが本当の"白"なのか。
ただ、分かったことが、1つ。
季節の風景は…
白という色は…
私の真っ黒な心を、
隠し切れていなかったということだ。
…いや、
私達家族の心を癒してくれた。
秋は…赤、緑、黄、橙……
様々な色に染まった紅葉を見るのが、
私達の癒しだった。
だから、私達は…四季が、好きだった。
白というのは…黒に勝るとも劣らない。
ただ、簡単に周りに流され…染まってしまって、
これが"普通"なのだと…そう、思い込む。
白は純粋無垢のように見えるだけで、
様々な"色"を抱えている。
もしかしたら白く見えるその色は、
中に黒を抱えているのを、表だけ白に塗って隠しているだけなのかもしれない。
私は、秋が大好きだった。
秋の色が白。それはなぜか、昔から知っていた。
納得、していた。
…何色にでも染まる白。
…何色でも染めてしまう白。
結局どちらが本当の"白"なのか。
ただ、分かったことが、1つ。
季節の風景は…
白という色は…
私の真っ黒な心を、
隠し切れていなかったということだ。