生神さまっ!
一瞬答えに戸惑うけど…
私は頭に言葉が浮かぶまま、口に出す。




「亮太はさ、ずっと私にとって…親友じゃないけど、そんなポジションにいた。

確かに他の人よりも顔はカッコいいし運動神経もいいし、モテていたかもしれないけど、やっぱり友達…だったよ」



「過去形、なんだ」





目ざといというか…いや、聞いてるんだから耳ざとい?


耳ざといってなんだ、と思わず苦笑する。




「亮太はね、女友達を入れても…私の1番近くぐらいにいたんだよ、ずっと。


でも、私は…亮太にずっと隠していることがあってさー
亮太がそれに気付いた時…すごい、自分に怒ってたんだよねー」




『なんでっ、オレっ…気付けなかったんだよ…!!』




「そこからちょっと私と亮太の関係がおかしくなっちゃってさ。

亮太は…罪滅ぼしじゃないけど、そんな思いで私にぶつかってきた」





『オレが、お前の苦しさを消してやる』





「…けど、最後にはさー、私…ホントに弱かったから。

変な関係になるのが嫌で、突き放したんだよね」





『…オレを、頼ってよ。

オレは、お前のことが……!』








「そんな感じのまま、私は…天界に来ちゃったんだ。

だから…少し、思い出したの」









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