生神さまっ!
三、傷痕ヲ癒シテ
『どうぞ、お座りください』
そう言われて座った座布団。
「どうぞ」
差し出されたお茶に、会釈で返す。
そんな私に微笑んだ彼は、私の向かい側に位置する座布団へと座った。
「足を崩してください。僕は秋奈様より位が低いのですよ?」
「大丈夫です。
あなたが冬斗の付き人だとしても、同い年なのには変わりないでしょう?」
「………では、そんな同い年の願い、1つ叶えていただけませんか」
彼が、笑う。
「僕の名前を、呼んでくださいませんか」
「っ……」
…見透かされているのかもな。
ココにいる男子は全員、人の心でも読めちゃうの?
…いや、ただ単に、
彼は"当事者"だからかな。
私が彼に対する態度の変化に、彼自身気付くのは、当たり前かもしれない。
それほど私は、分かりやすく動揺していた。
そう言われて座った座布団。
「どうぞ」
差し出されたお茶に、会釈で返す。
そんな私に微笑んだ彼は、私の向かい側に位置する座布団へと座った。
「足を崩してください。僕は秋奈様より位が低いのですよ?」
「大丈夫です。
あなたが冬斗の付き人だとしても、同い年なのには変わりないでしょう?」
「………では、そんな同い年の願い、1つ叶えていただけませんか」
彼が、笑う。
「僕の名前を、呼んでくださいませんか」
「っ……」
…見透かされているのかもな。
ココにいる男子は全員、人の心でも読めちゃうの?
…いや、ただ単に、
彼は"当事者"だからかな。
私が彼に対する態度の変化に、彼自身気付くのは、当たり前かもしれない。
それほど私は、分かりやすく動揺していた。