生神さまっ!
七、自分ヲ知ラナイ
*
「…本当だったら、もうすっかり…秋のはずなのにねー…」
「うん。
もう、10月か」
冬斗と2人、いつもの広間に集まって。
窓から見えるつまらない景色を眺めながらつぶやく。
なんだかんだ月日は流れ、10月。
本当だったら…天界にも紅葉が見られるのだとか。
色とりどりの色に染まった葉は、ほぅ、とため息をもらさせる。
人界の…"家族旅行"を思い出して、少しまた悲しくなった。
私の季節に対する感情は、結局それほどのものでしかなかったのは事実。
当時はただ私達家族を、本当の家族にしてくれるだけの存在でしかなかったんだ。
…結局季節は、私達3人の狂った関係性を元に戻すことはできなかった。
一度狂ってしまった3人の関係は、もう噛み合わなくなってしまったのだ。
けど…今は、違う。
私はそんな単純で残酷な理由で、季節が好きなわけじゃないんだ。
「…本当だったら、もうすっかり…秋のはずなのにねー…」
「うん。
もう、10月か」
冬斗と2人、いつもの広間に集まって。
窓から見えるつまらない景色を眺めながらつぶやく。
なんだかんだ月日は流れ、10月。
本当だったら…天界にも紅葉が見られるのだとか。
色とりどりの色に染まった葉は、ほぅ、とため息をもらさせる。
人界の…"家族旅行"を思い出して、少しまた悲しくなった。
私の季節に対する感情は、結局それほどのものでしかなかったのは事実。
当時はただ私達家族を、本当の家族にしてくれるだけの存在でしかなかったんだ。
…結局季節は、私達3人の狂った関係性を元に戻すことはできなかった。
一度狂ってしまった3人の関係は、もう噛み合わなくなってしまったのだ。
けど…今は、違う。
私はそんな単純で残酷な理由で、季節が好きなわけじゃないんだ。