生神さまっ!
だからこそ、救いたいと思う。




悲しい事実を、残酷な事実を知ってしまった秋。

秋を思い出せば必ず昔を思い出してしまうけれど。



いつか、そんなこと…一瞬でも、忘れてしまうぐらいな。

美しい秋の景色を天界に戻したい。





「…にしても、天界にもお祭りってあるんだねえ…」



「お祭りというかなんというか。

…ただ、


神様が天界からも大方消えたってことだね」




そう。

時は10月、


神無月。




天界、ただいま絶賛


危ない状態でございます。





はっきり言って、冬斗とこんなまったりしてる場合じゃあございません。


なぜなら私達も一応神という地位にいるからです、ハイ。



本当は…出雲大社に行かなきゃいけないんだ、私達も。


そう。



消えた神様たちは今…人界の、出雲大社におられます。




10月。神様たちは、毎年恒例の会議のために…出雲大社にいる。

けど…

結構この会議も、ドタバタだそうで。


ここ数年、やりたがらない神様が多発して…
やるかやらないか毎年話し合いになり結局やることになるそう。



なんで、そんなやりたがらない神様が多いのか。




それは簡単、


ここに祀られている…大国主命(おおくにぬしのみこと)…つまり、オオクニヌシ様は。



何を隠そう、

スサノオの子孫なのだ。







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