生神さまっ!
「春乃と夏樹は…」


「2人とも勉強中。

春乃は…言っちゃ悪いけど、記憶力が壊滅的だからね。もう1度菅原道真についての文献調べるって。


夏樹は器用なタイプだけど…ずっと勉強してなくて備わってない知識を取るって。
多分夏樹なら一瞬で覚えるだろうけどね」




「…私もなんか勉強しよっかなー…」



「でも、もうかなりの書物を読んだでしょ?」




まあ、そうなんだけど…

けど…なんだかまだ、3人には色々劣っている気がする。


能力の面でもそう。

私はまだまだ、弱い。




「…秋奈、季節の神が1番力が大きくなる時期って…知ってる?」



「え?ああ、まあ…

確か、自分の季節の時…でしょ?」



「そ。だから安心して、今の秋奈は…普通より大きな力を持ってるはずだよ。

それに、確かに強くなってるのは俺等が1番分かってるから。


秋奈は真面目じゃなさそうで真面目なこと、俺は知ってるし」




…冬斗のその褒め言葉は、素で言ってるのか。


『お前を1番分かってる』みたいなこと言われたら、誰だってちょっとキュンとしちゃうものじゃないですか。



「…タラシなのかな?」



「え、突然!?なんで俺急に悪口言われてんの…?」




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