生神さまっ!

八、家族愛ノカケラ



「今日と明日で神無月も終わり、か…」



「なんか、道真来ないねー。

せっかくあたしも勉強したのに」



10月30日。

ついに明日はハロウィン…なんかではなく。


私達にとっては、やっとこさ…アマテラス様達多くの神様が会議を終える日。



明後日、やっと帰って来てくれる…そう思うと、ホッとする反面。




まだ、道真は来ない。


よくよく考えれば、あっちから攻撃をしかけて来るとは限らないんだ。



もしかしたら道真は、私達を待ってるのかもしれない。





私の部屋で、2人ため息をつく。


これはなかなかな問題なんだ。




「……あたし達には、タイムリミットがあるから…

冬になる前には、絶対に秋の玉を取り戻さなきゃいけない。


けどそれに対してあっちからしたら、

"邪魔な生神を排除するだけ"だから…戦わずに、逃げっぱなしでも良いんだもんねー…」




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