生神さまっ!
冬斗がうなずくのが、なんとなく分かった。




「……どうか、

あなたは…


……無事に、終えて下さいね」




「…はい」



「わかっていますね?


…あなたの力を、出してはいけません。

どんなに苦渋の決断だったとしても、使わない方を選びなさい。


…それと、です」



アマテラス様が一度少し息を吐き、また言葉を紡ぐ。



「…あなたには、仲間がいるのですからね。


彼等もあなたと同じような境遇です。

……例えそれが罪だとしても、自分ばかり責めてはいけませんよ」




「……分かりました、」



私はその言葉を聞いてすぐに、静かに歩き出す。

そして広間の方へ向かった。




「あれ、遅かったね秋奈ー!」


「あ…ごめん、トイレ行ってた」


「じゃ冬斗もそうなのかもなー」




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