生神さまっ!
優しく笑う冬斗に、首を振る。


また、そう?と言った冬斗は私の隣に座った。




…冬斗の"きっかけ"は、何だったんだろう。



私達4人には必ずこの世界に来た"きっかけ"が存在する。





春乃は"罪"を自覚していなかった。

知らぬ間に好きな人を天界に捧げていたことになる。



夏樹は"罪"を知りながら実行した。

友達を捧げて、それを自分を犠牲にしてでも取り戻したことになる。





私は。

私は、どちらかと言うと春乃と同じ、無自覚で両親を捧げていた。


けど…明らかにおかしいところがある。




私は、明らかに…"足りない"んだ。




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