生神さまっ!
九、サヨナラ、
再び目を開いたとき、私はすぐにそこがどこか気づいた。
暖かいオレンジ色の光。ふかふかのカーペットが敷き詰められている床。笑顔を振りまく多くのスタッフ。
「…ここは…」
「…分かるのか、秋奈」
「うん、ここは…
冬斗が…冬夜が昔住んでいた、ホテルだ…」
そして、私が冬斗と出会った場所。
私たちはホテルのロビーにいた。
「アマテラス様が人間界に向かおうとしているって言ってたもんね。もう行ってたんだ…
それにしても、きれいなホテル…
あたし、ホテルとか修学旅行でしか行ったことないから…」
春乃が見とれるのもわかる。
けど…昔ほど繁盛していないのが、なんとなくだけど分かる。
冬斗の力が消えたからなのか。
冬斗を…冬夜を痛めつけることによって冬の力を利用していた支配人は今、どうしているんだろう…
「秋奈様。
冬斗様がどこにいらっしゃるか、分かりますか」
「あ…そうだね、ごめん。
多分だけど、分かるよ」
きっと冬斗と黒姫様は、あそこにいる。
私はみんなを連れてエレベーターに向かい、あえて誰も乗らない時を狙って乗り込んだ。
最上階をおして、しばらく待つ。
「多分だけど、冬斗がいるのは…屋上。
屋上で、冬斗と黒姫さまは”契約”をしていたから」
「屋上になんて、一般人がいけるもんなのかよ?」
「いや、開放はされてなかったし、行く扉もカギがかかってた。
けど…なんとかなるはず!」
「おいおい大丈夫なのかよ…」
夏樹に半分呆れられながらも、私たちは最上階へとついた。
…ここは…
「…秋奈?突然止まってどーしたのー?」
暖かいオレンジ色の光。ふかふかのカーペットが敷き詰められている床。笑顔を振りまく多くのスタッフ。
「…ここは…」
「…分かるのか、秋奈」
「うん、ここは…
冬斗が…冬夜が昔住んでいた、ホテルだ…」
そして、私が冬斗と出会った場所。
私たちはホテルのロビーにいた。
「アマテラス様が人間界に向かおうとしているって言ってたもんね。もう行ってたんだ…
それにしても、きれいなホテル…
あたし、ホテルとか修学旅行でしか行ったことないから…」
春乃が見とれるのもわかる。
けど…昔ほど繁盛していないのが、なんとなくだけど分かる。
冬斗の力が消えたからなのか。
冬斗を…冬夜を痛めつけることによって冬の力を利用していた支配人は今、どうしているんだろう…
「秋奈様。
冬斗様がどこにいらっしゃるか、分かりますか」
「あ…そうだね、ごめん。
多分だけど、分かるよ」
きっと冬斗と黒姫様は、あそこにいる。
私はみんなを連れてエレベーターに向かい、あえて誰も乗らない時を狙って乗り込んだ。
最上階をおして、しばらく待つ。
「多分だけど、冬斗がいるのは…屋上。
屋上で、冬斗と黒姫さまは”契約”をしていたから」
「屋上になんて、一般人がいけるもんなのかよ?」
「いや、開放はされてなかったし、行く扉もカギがかかってた。
けど…なんとかなるはず!」
「おいおい大丈夫なのかよ…」
夏樹に半分呆れられながらも、私たちは最上階へとついた。
…ここは…
「…秋奈?突然止まってどーしたのー?」