生神さまっ!
…つもり。
そういった冬斗を、黒姫様は母が子でも見るような優しい目で見ていた。
「…何年も時が経って、4人が集まれた時頃…俺にはわかる。
一つの体だからわかるんだけど、冬夜の表に出る恐怖感が消えていくのがわかったんだ。
冬を取り戻すことを考えたら、俺をすぐにでも差し出して冬夜をこの世界に順応させるべき。そんなこと、分かっていたのに」
はは、と恥ずかしそうに冬斗が笑った。
「楽しくなっちゃったんだと思う。俺は、俺はこの世界にいちゃいけない、途中で生まれた中途半端なやつなはずなのに…まだここで生きていたい、て思っちゃったんだよ。
黒姫が待ってくれるのを利用した。アマテラス様の考えを読んで、その気持ちを利用した。
本心ではだめだと分かっていても、俺はここにいたくなった」
…冬斗も、アマテラス様と一緒だったんだ。
本心ではだめだと気づいていたのに、自分の意思が勝ってしまった。
どれだけ悩んだのだろう。葛藤をどれだけ繰り返したのだろう。
「でももう、言い訳できない。みんなが知ってしまって、アマテラス様がみんなをここに送ったってことは…アマテラス様も、覚悟したんだろうね。
俺も、覚悟を決めなきゃって。黒姫が俺のところに来た時、思った。
元彰には悪いことをしたね。あそこで止められたら、俺は二度とこの選択をできない気がしたから、ああやって脅すしかなかった」
「…別に、いいんですよ」
そういった冬斗を、黒姫様は母が子でも見るような優しい目で見ていた。
「…何年も時が経って、4人が集まれた時頃…俺にはわかる。
一つの体だからわかるんだけど、冬夜の表に出る恐怖感が消えていくのがわかったんだ。
冬を取り戻すことを考えたら、俺をすぐにでも差し出して冬夜をこの世界に順応させるべき。そんなこと、分かっていたのに」
はは、と恥ずかしそうに冬斗が笑った。
「楽しくなっちゃったんだと思う。俺は、俺はこの世界にいちゃいけない、途中で生まれた中途半端なやつなはずなのに…まだここで生きていたい、て思っちゃったんだよ。
黒姫が待ってくれるのを利用した。アマテラス様の考えを読んで、その気持ちを利用した。
本心ではだめだと分かっていても、俺はここにいたくなった」
…冬斗も、アマテラス様と一緒だったんだ。
本心ではだめだと気づいていたのに、自分の意思が勝ってしまった。
どれだけ悩んだのだろう。葛藤をどれだけ繰り返したのだろう。
「でももう、言い訳できない。みんなが知ってしまって、アマテラス様がみんなをここに送ったってことは…アマテラス様も、覚悟したんだろうね。
俺も、覚悟を決めなきゃって。黒姫が俺のところに来た時、思った。
元彰には悪いことをしたね。あそこで止められたら、俺は二度とこの選択をできない気がしたから、ああやって脅すしかなかった」
「…別に、いいんですよ」