生神さまっ!
そんな声が降ってくるとは思わなくって、すぐに顔を上げる。




「冬斗……!」



「…おはよう」




にこ、と笑う顔は、もう惚れ惚れするほどかっこいい。



…まあ、恋に落ちるとかは今のところナイ。いや、多分これからもナイ。



根拠はないけど…うん、なんとなく…なんとなーくそんなふうに思っちゃう。



春乃だって全くなさそうだったしね。



良き友達。うん、これが1番いい!




「…最近、本…すごい読むね」



「まーねー…色々知りたいし」



「あ、そのことなんだけど。

さっきも言ったけど…俺でよかったら、その…

春乃に聞きたいことってヤツ、俺が聞こうか?」



「へ?」



ありがたい!



…けど、



「…多分、冬斗を困らしちゃうだけだよ」



「なんで?」



冬斗が私の隣に座り込む。



いや…なんでって…うん……



……でも、冬斗なら…なにか知ってるかも…



よし、と心の中で覚悟を決める。




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