同期との境界線
こりゃもてるわなーと関心してたら。

ぱちっ

成宮の目が開いた。

「…おは…」

おはようも全部言えなかった。
成宮が寝ぼけてんだかなんなんだか、
私の膝に頭を乗せてきた。

あれ?成宮さん?我々はこんな間柄でしたっけ?

同期相手に何をこんなに緊張してんだ。
落ち着け私。

「…相田って、髪の毛さらさらだな」

すっと手を伸ばして私の髪の毛を手で鋤く。

その動作すらかっこいい。
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