助けてほしいと願う【短編】
私はめんどくさかったし、
朝の7時だったから
かけ直すには迷惑だと
思ったからかけ直さなかった。
かけ直したところで
愚痴しか言わなかったから。

そのあとメールを確認した。
メルマガが5件あった。
残り10件は友達からだった。

内容は電話に出ろとかだった。
でも、2通だけは違っていた。
私は何か嫌な予感がしてしまった。

――――――――――――――――
どうしたらいいか分からないよ。
璃優ならどうする?
――――――――――――――――

私は内容がよく分からなかった。
次のメールを見たら、
なんとなく分かった。

――――――――――――――――
友達と喧嘩しちゃって、
他の友達からメールが来て
死ねとか書いてあったんだ。
そのあと喧嘩した子から
無視するから。とか
メール来ててさ。
どうしたらいいか分かんない。
璃優ならどうする?
――――――――――――――――

私はそのメールを読んで、
(多分いじめの開始なんだな……)
と思ってしまった。
私は助けたいとか味方になりたいとか
敵になるとかそんなことは思わなかった。
今思うとどうしてだろう?と思う。
友達なのに、助けてあげようと
しなかった。思えなかった。

私はそのメールを返さずに
台所に行った。

「おはよ」

「何ちんたらやってるの!?」

今は夏休み。
ゆっくり寝ててもいいかな
とか思っていても、土曜、日曜は
家族で買い物に行く。
だから、朝から起こされる。

「ごめん、ごめん。」

私はそう言ってトイレに行った。
トイレから出て歯を磨く。
それからすぐに着替えて
買い物に行く。

私は着替えるのが遅かった。
だからいつも

「先、車行ってるよ」

と母と姉に言われる。
だから、私はいつも

「うん」

と返事をし母と姉は先に車に行った。
私はそれからゆっくり
準備をした。

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