助けてほしいと願う【短編】
私の周りの子はみんな
携帯依存症の子ばかりだった。

でも、携帯を持っていない子が
私に一言言ってきた。

「携帯って怖くない?」

私はその一言で少しだけ
携帯を放してみることにした。
でも、そう簡単にはいかなかった。

親に携帯を取り上げられたら
私は泣いてまで携帯を
返してもらおうとした。

返してもらえなくて
携帯なしで1日耐えるので
必死になってしまった。

私はそれほど携帯がなければ
生きていけなかった。
私は重度の携帯依存症だった。

これから携帯を見る時間が
なくなっていくのに
携帯を放せずにいる私は
これから後悔することに
なるなんて思わなかった。





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