腹黒司書の甘い誘惑
「それを狙ったから」

口許を緩めた彼の手がわたしの腰を抱く。

男の人の色気をたっぷりと見せられて、体がさらに火照っていく。

意識が柊也さんに触れられている部分に集中する。

「あくまでまったり、だよな?」

意地悪に笑いながら耳元で囁かれて、そっと首筋にキスをされた。

それに体が大きく反応してしまって恥ずかしい。

舌先で焦らすように肌をつつかれて、思わず身をよじってしまった。

「いじわるっ……」

目を潤ませてわたしは柊也さんの胸元の服を握る。

「俺を欲しがってもらいたいだけ」

何よそれ、と体に力を入れると余裕のある柊也さんはいたずらに笑う。

首筋に息がかかるだけで背中がぞくぞくして、身体の熱はもうピーク。

「……柊也さんはいま、わたしを欲しがってる?」

ぼうっとした頭でそう言ったら、唇が耳元に寄った。

「欲しいよ。抱きたい」

目眩がしてしまいそうなほどの甘い声に、腰がふにゃんとなってしまった。
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