腹黒司書の甘い誘惑
それから六日後。
今日は祝日で、実家に遊びに行った。
スーパーでは23日でもクリスマス仕様のチキンやフルーツの盛り合わせなどが売っていたので、お昼にそれを買って両親と食べた。
三時ごろに兄も来てのんびり家族で談笑していた。
夕方までそうしていて、次に会うのはお正月だね、と帰り際に話ながら帰宅した。
明日は柊也さんに会えるなあ、と頬を緩めながらソファーに座り、鞄からスマートフォンを取り出して画面を見ると、今頭に浮かべていた柊也さんから着信がきていた。
なんだろう、と思って電話を掛け直す。
繋がった機械音を聞いて、わたしは明るい声をだした。
「もしもし、柊也さん? 電話どうしたの?」
『理乃、悪い……明日の予定を25日に変更しないか?』
「え……?」
わたしは俯き、瞬きを数回。
「なんで? 仕事、終わらないの?」
『いや、そういうわけじゃないんだけど』
柊也さんは歯切れの悪い答え方をする。
仕事じゃないなら、なに?
今日は祝日で、実家に遊びに行った。
スーパーでは23日でもクリスマス仕様のチキンやフルーツの盛り合わせなどが売っていたので、お昼にそれを買って両親と食べた。
三時ごろに兄も来てのんびり家族で談笑していた。
夕方までそうしていて、次に会うのはお正月だね、と帰り際に話ながら帰宅した。
明日は柊也さんに会えるなあ、と頬を緩めながらソファーに座り、鞄からスマートフォンを取り出して画面を見ると、今頭に浮かべていた柊也さんから着信がきていた。
なんだろう、と思って電話を掛け直す。
繋がった機械音を聞いて、わたしは明るい声をだした。
「もしもし、柊也さん? 電話どうしたの?」
『理乃、悪い……明日の予定を25日に変更しないか?』
「え……?」
わたしは俯き、瞬きを数回。
「なんで? 仕事、終わらないの?」
『いや、そういうわけじゃないんだけど』
柊也さんは歯切れの悪い答え方をする。
仕事じゃないなら、なに?