腹黒司書の甘い誘惑
わたしはにこにこしながら小走りでデスクに寄った。タッパーを開けてみると一口サイズのドーナツが入っていた。
「わあ、美味しそう!」
「次男が好きなのよ。昨日作ってってお願いされちゃってね」
微笑む豊子さんには5歳と8歳の息子さんがいて、美鈴さんには3歳の娘さんがいる。
二人とも面白すぎる子供たちの行動をいつも話して聞かせてくれるのだ。
ドーナツをひとつとって食べてみると、すごく美味しかった。
「豊子さんはお菓子作るの本当に上手ですね!」
わたしの言葉に前に座っている美鈴さんも食べながらうなずく。
「わたしも娘に作ってあげたいわ。豊子さん、教えてね」
「いいわよ」
豊子さんはにっこりとした。
自分の机に荷物を置くと、ドアの横にある大きな段ボールが視界に入る。
「あれはなんですか?」
わたしが段ボールを指さしながら声をだすと、豊子さんが答えた。
「ああ、それはね、図書館宛ての本よ。そうだ理乃ちゃん、これ図書館に持っていってくれるかしら」
「いいですよ」
「司書さんがいるから、その人に渡してちょうだい」
「わかりました」
「わあ、美味しそう!」
「次男が好きなのよ。昨日作ってってお願いされちゃってね」
微笑む豊子さんには5歳と8歳の息子さんがいて、美鈴さんには3歳の娘さんがいる。
二人とも面白すぎる子供たちの行動をいつも話して聞かせてくれるのだ。
ドーナツをひとつとって食べてみると、すごく美味しかった。
「豊子さんはお菓子作るの本当に上手ですね!」
わたしの言葉に前に座っている美鈴さんも食べながらうなずく。
「わたしも娘に作ってあげたいわ。豊子さん、教えてね」
「いいわよ」
豊子さんはにっこりとした。
自分の机に荷物を置くと、ドアの横にある大きな段ボールが視界に入る。
「あれはなんですか?」
わたしが段ボールを指さしながら声をだすと、豊子さんが答えた。
「ああ、それはね、図書館宛ての本よ。そうだ理乃ちゃん、これ図書館に持っていってくれるかしら」
「いいですよ」
「司書さんがいるから、その人に渡してちょうだい」
「わかりました」