【短編】生徒会長は天才!?
俺はやる気はないが
音羽が本当に困っていたら
手伝おう
多分助けなんていらないと思うけど…
自分がこんなにめんどくさいやつだとは……
音羽の事は前から知っていた
家が金持ちなのにそれを
自慢したりすることはなく、
自分で努力していた
初めてだった…こんな女は
俺の周りにはいなかった
音羽はいつもテストでは
俺の次に名前がある
俺は1位なので
音羽は2位になる
そして、点数はちょっと違うだけだ
音羽は負けず嫌いなのか、俺が1位で
自分が2位のとき、
悔しそうにしているのを
見たことがある
つっかかっては来なかったが、
生徒会に入ってからは
何かとつっかかってくる
俺がさぼっていると、怒ってくる
今まで、先生でさえ、注意しなかったのにだ
なぜかって
理事長の孫っていうのもあるけど
俺はもう大学卒業できるくらいの
学力があるから
学校の授業を聞く意味がない。
それを知っているから
先生たちは俺が授業を
聞いていなくてもなにも言わない
なのにわざわざ教室にいるのは…
音羽を観察するため
音羽とは初めて同じクラスになった
音羽は一生懸命
先生の話を聞いていたり
ノートを書いたり
問題に答えたりしていて
見ていて飽きない