目があうたんび
七時間目。数学。



数学は英語の次に苦手な教科なんだ。嫌だな。早く、おわれーい!



「皆には突然で悪いんだが、今日は抜き打ちテストをしてもらう。70点以下の人は放課後残るように。」

ハァ?テスト?無理無理!!!勉強しないでとか半分も取れないな!


「えー」「マヂでないわ」「ダルいー」

早くもブーイング殺到。


「うるさい!はい、では始めます。」


紙が配られて問題を見た瞬間、愕然とした。ナンジャコリャ!


琴葉を見ると余裕そうにシャーペンを動かしてる。


「小野田!キョロキョロするな!罰として準備室の掃除だ!」


小声でヒドと複数の人が言うのが聞こえた。


今日は、昨日のことが嘘かのように運が悪い。




テスト終了。ほんとに半分どころじゃない。


「なこ!大丈夫?掃除とかマジであのハゲザルないわ〜」


「どうしよう…テストも半分とれてないし掃除もあるって…」


「頑張るしかないね…」
申し訳なさそうに言われた。
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