目があうたんび
「扉が開きます。ご注意ください。」



やっと!降りれる。快速嫌だわ。



痴漢しそうな人がいたから睨んでやったよ。そしたら、目そらすし。これからこの方法でやろ!と納得している時に



「なこちゃん。また会ったね〜。」


「ヒッ、俊さん。」


「何だよ〜。てか、勉強ははかどってる?」


ニヤニヤしながら聞いてくる君。ホント、かっこよすぎてにくたらしいよ。


「えぇ。とぉーってもはかどってまーす!」


「じゃあ、楽しみだよ。来年、同じ学校に通えるなんてね。一緒に登校する?」


「え!?ホント?」


「まぁ、受かったらの話だけど〜。」


ガクッ。ですよね〜。


「もちろん。受かりますから!その言葉忘れないでくださいよ!」


「僕も楽しみだよ。勉強教えてあげようか?」


「え?いいの?じゃなくって、自分の力で頑張りますよ!」


「へぇ〜。そっか。残念だな。まぁ、頑張れぇ〜。」


危うく、力を借りるところだった…自分の力でやんないとね!


「じゃあ、あたしは勉強があるのでお先に失礼します!」


「じゃあ、頑張ってね。なこちゃん。」


ニヤッといたずらっぽく笑う顔もいいなぁ。



って!ダメダメ。あたしは、頑張るの。



高口俊!見てなさいよ!あたし受かってあんたに惚れてもらうんだから!
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