友情or恋心
第一章

突然の告白



「茜っ!!びっくにゅーす!!びっくにゅーーす!!!」



高校二年生、十月。

高校生活の半分を全うした頃。



私の唯一の心友、神崎真生(カンザキマオ)が



「あたし!好きな人できた!!」



爆弾発言を落としたのは、何のへんてつもない朝のことだった。


急に何を言い出すかと思えば………



「は?!好きな人ができたぁ?!」


普通驚くだけで終わるものなんだろうけれど、私たちは少し違う。


私たちがというか真生が普通と違うというのは………

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