友情or恋心


私は普段なら絶対言わないような声をあげ、保を制した。



「へぇー。俺のせいで、何?」



憎たらしい笑みをうかべながら余裕そうな態度をとるこいつ、


小菅敬大〈コスガケイダイ〉は、ここ空手部の前大将。


つまり私の前の大将。



不覚にも私の唯一無二の憧れで、



大好きな………………、






…………はずだった人だ。


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