友情or恋心


相変わらずの激しい弾流。


それをさも当たり前かのようにみんながボールを受けて軽々とパスをつなぐ。


そして最後、アタックを任されたのは…………。



「ほら総一ぃ!! 決めてこい!!」



というおっちゃんたちの声をバックに思いきり相手のコートに打ち込まれたボール。


保が必死にボールにくらいつくが、手に触れることなく点々と床に弧を描く。


爽やかな笑顔でみんなに囲まれているのはそう、あの天然たらしである。


今の一点でこっちのチームの勝利が決まったからかもみくちゃにされている。
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