友情or恋心


ごめん、なんも言わなくても、もう拗ねてたね。



「もー、拗ねないでよ」



「別に俺、………拗ねてねぇし」



「………それ世の中でいう拗ねてるの部類に入ると思うんだけど」



「うるせー! ………それよりさ、茜‥‥」



急に真剣な顔つきに変わった保。

不覚にもドキリとした。


でもこのドキドキはけっして甘酸っぱいものではなくて‥‥‥。


今から保が言うことが、いい内容ではないことが、顔を見て分かってしまったから……………。



< 144 / 167 >

この作品をシェア

pagetop