友情or恋心


「茜………。その、さ……。あいつのことなんだけど………」



あいつ、

すなわち小菅敬大。



「あいつと付き合ってんのって…‥」



ピシャッと、空気が変わる。

まるでこの場だけ空気が重いみたいだ。


私は俯いたまま、コクリと首を縦に動かす。



「……‥んだよ。じゃあ由奈先輩は本当にあいつと‥‥‥」



保はフッとかわいた息をこぼす。


< 145 / 167 >

この作品をシェア

pagetop