友情or恋心


「なんであいつは俺達の‥‥‥!!」



保はイライラをぶつけるように地面をザッと蹴る。


そうだよね。

自分の実の姉に続いてが、


由奈、だもんね‥‥‥‥‥……。




保が無茶して怪我したときにはいつも世話していた敏腕マネージャーだった由奈。


保が姉のように慕ってた相手。


私から見ても特に仲がよかったように思えた。


だからよけい、だ。


保のこういう顔はあの時以来。


いつも元気に馬鹿やってるから、こんな顔はしてほしくない。


そんなことを思っていても、今きっと私の顔は無表情で変わっていないだろうな。


< 146 / 167 >

この作品をシェア

pagetop