友情or恋心


でも答えないまま自転車をこぎだした。



「で、どーなの」



どうしてこんなに知りたがっているのかは謎だけど、ここまできたら意地だ。



「なっ………! 聞いてどーすんだよ…」



「ってことはやっぱいるのかー。肝心なのは性別だけど」



「まだそれ続いてんのかよ。‥‥‥‥…俺は健全な男子です、はい」



そら、そうだよ。

逆に違うって言われたら私、今から全力で逃げるから。



「あ!! 総〜、茜〜!!!!」



そんな声が聞こえ、その方向に顔を向けると、真生が手をふりながらやってきた。

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