あるワケないじゃん、そんな恋。
「今日は一回限りな」
羽田は観覧車のチケットを買いながらそう言った。
イブの夜、真っ暗な空に輝いてたイルミネーションは、明るい空の下で輝きを落としてる。
「別にいーよ。もう一度、最初からやり直しってだけでしょ」
「…違う!最後からやり直そうっての!」
「最後から…?」
どういう意味…って言葉は閉ざされた。
動き始めたばかりの観覧車はガラガラで、直ぐに乗ることができたから。
「足元気をつけろよ」
イブの時とは違って、羽田は自分が先に乗り込んだ。
後から乗ろうとする私に手を貸し、ぎゅっと掴んで引き寄せる。
車の中とは違う力の強さに、胸をときめかせながらシートに座った。
「朝だから眩しい…!」
街の中が白っぽく見える。
空気が乾燥してるせいかも。
「夜の観覧車もステキだけど、朝の観覧車も清々しくていいね〜〜♪」
やたらお喋りしてたい気持ちがするのは何故だろう。
羽田がボォ〜と外を眺めてるせい?
「……今朝も寝不足なの?」
やっぱりあれこれとサプライズでも考えてお疲れなのかと思った。
「いんや、昨夜は早く寝た……」
そういう割には元気なくない?
それに何だか様子変だし。
「羽田さ…、……具合でも悪いの?」
いけない、いけない。
つい「さん」付けモードが出そうになった。
「悪くねーよ。心配してくれるワケ?」
「うん…まあ一応」
羽田は観覧車のチケットを買いながらそう言った。
イブの夜、真っ暗な空に輝いてたイルミネーションは、明るい空の下で輝きを落としてる。
「別にいーよ。もう一度、最初からやり直しってだけでしょ」
「…違う!最後からやり直そうっての!」
「最後から…?」
どういう意味…って言葉は閉ざされた。
動き始めたばかりの観覧車はガラガラで、直ぐに乗ることができたから。
「足元気をつけろよ」
イブの時とは違って、羽田は自分が先に乗り込んだ。
後から乗ろうとする私に手を貸し、ぎゅっと掴んで引き寄せる。
車の中とは違う力の強さに、胸をときめかせながらシートに座った。
「朝だから眩しい…!」
街の中が白っぽく見える。
空気が乾燥してるせいかも。
「夜の観覧車もステキだけど、朝の観覧車も清々しくていいね〜〜♪」
やたらお喋りしてたい気持ちがするのは何故だろう。
羽田がボォ〜と外を眺めてるせい?
「……今朝も寝不足なの?」
やっぱりあれこれとサプライズでも考えてお疲れなのかと思った。
「いんや、昨夜は早く寝た……」
そういう割には元気なくない?
それに何だか様子変だし。
「羽田さ…、……具合でも悪いの?」
いけない、いけない。
つい「さん」付けモードが出そうになった。
「悪くねーよ。心配してくれるワケ?」
「うん…まあ一応」