あるワケないじゃん、そんな恋。
…私には私だけの恋があると思う。

まだまだ、何かが始まったワケでもないんだけどーーーー。



窓の外に吹き荒れてる春の嵐。

羽田との間に吹いてる風ももしかしたらこれと同じで、いつかは止んであったかい日差しが差すんだろうか。



(差して欲しいな……。実らないと言われてる初恋が実ったら、他は何も要らないから……)



この頃の自分は、前の自分とは少し違う気がする。

羽田のことを好きだと気づいたあの日から、きっと私の中に眠り続けてた女子が目覚めたんじゃないかな。


羽田ともっと話したいな。


自分のことも、羽田のことも。


過去も、未来もーーーー。




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