あるワケないじゃん、そんな恋。
ぎゅっと手首を握り、手に持ってたシューケーキにパクついた。
「あっ!!」
「…うめ〜!」
してやったりとニヤつく俺を、菅野はまたしても呆然と見てる。
その顔を見た途端、あのファーストキスをした時のことを思い出した。
(やばっ…!ついいつもの習慣で……)
友達感覚でやっちまった。
今日は彼氏として接するつもりだったのに……。
手首を掴んでた手の力を緩めた。
菅野はケーキの箱をシートの上に置き、俺の方に食べかけを向けた。
「……この続きは羽田が食べて!私はこっちの箱の中のを食べるから」
急にしおらしくなった菅野を不思議に思いながらケーキを手に取った。
シートに戻った俺を確認するかのように眺めて、菅野はブーツを脱ぎだす。
「……何してんだ?」
「ん?ああ、ブーツ脱いで足上げようかと思って……」
さっきから動きにくくてやれなかったんだよね〜と、ファスナーを下ろし始める。
チェックのタイツを履いてる足を見せ、揃えるようにして斜めに上げた。
「はぁ〜〜落ち着く〜〜!!」
……っておい!
そんな体勢で食うなよ!
今度は俺が困るだろー!!
「美味し〜!クマさん達の言ってた通りだ〜!」
膝の上でケーキの箱を広げて食べ始める。
一つ一つ味の違うシュークリームの山を崩しながら食べては、子供みたいにはしゃいでる。
(………全く、天然ってこぇ〜なぁ……)
「あっ!!」
「…うめ〜!」
してやったりとニヤつく俺を、菅野はまたしても呆然と見てる。
その顔を見た途端、あのファーストキスをした時のことを思い出した。
(やばっ…!ついいつもの習慣で……)
友達感覚でやっちまった。
今日は彼氏として接するつもりだったのに……。
手首を掴んでた手の力を緩めた。
菅野はケーキの箱をシートの上に置き、俺の方に食べかけを向けた。
「……この続きは羽田が食べて!私はこっちの箱の中のを食べるから」
急にしおらしくなった菅野を不思議に思いながらケーキを手に取った。
シートに戻った俺を確認するかのように眺めて、菅野はブーツを脱ぎだす。
「……何してんだ?」
「ん?ああ、ブーツ脱いで足上げようかと思って……」
さっきから動きにくくてやれなかったんだよね〜と、ファスナーを下ろし始める。
チェックのタイツを履いてる足を見せ、揃えるようにして斜めに上げた。
「はぁ〜〜落ち着く〜〜!!」
……っておい!
そんな体勢で食うなよ!
今度は俺が困るだろー!!
「美味し〜!クマさん達の言ってた通りだ〜!」
膝の上でケーキの箱を広げて食べ始める。
一つ一つ味の違うシュークリームの山を崩しながら食べては、子供みたいにはしゃいでる。
(………全く、天然ってこぇ〜なぁ……)