あるワケないじゃん、そんな恋。
捲れ上がったミニスカの隙間から除く、真っ赤な毛糸のパンツを目にして笑ったんだ。



「菅野……!お前………それはねーよ……!」



ガマンの限界とばかりに押さえ込んでたものを吐き出すかのように笑い続ける。
その羽田の様子が可笑しくて、係員の子までが笑いだしてーーーーー




「もう…!バカッ!!羽田のアホ!!2度と口きかないっっっ!!!」



ダッシュで逃げだした。

脱げたブーツの片方は、そのままそこへ置き去りにして。



さっきまであんなに一人にされたら寂しい気がしてたのに、今は一人になりたい。



(羽田のバカァ…!……それに、私はもっとアホーーーー!!)




イブデートの結末が何でこうなるのぉぉぉ。



もうヤダ!


恋なんてもう、絶対しないっっ……!!!




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