あるワケないじゃん、そんな恋。
また笑うの?

笑いたきゃ笑っとけばいいじゃん。


私もう羽田の彼女でも何でもない、ただの同僚なんだから。




「菅野……話が………」



鼻赤くして、スキンヘッドに近い頭には何も被りもしないでいる。

寒いだろうに。


…バカな奴。


そんな寒そうな格好で待ち伏せされたら、逃げるのも申し訳なくなるじゃん……。



< 96 / 209 >

この作品をシェア

pagetop