キミへ。 ~背中の『2』~


「おし、縫ったよ。」


裁縫できないながらに、めっちゃ頑張った。


「おぉ、すげ。はや。」

「はい。夕輝…、頑張ってきてね。」

「お前に言われなくても。」


いつもの笑顔を見せる夕輝。



「整列!!」


少しして、主将の小林さんの声が響く。


真っ白なラインに沿って並ぶ。

あたしたちの、みんなの夏が始まる。

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