キミへ。 ~背中の『2』~



「結梨どうかした?元気ない。」

「え、ううん…。」


やっぱ、空元気は夕輝にはすぐばれる。



「なー、俺さ…。」


俺さ、彼女できた。

とか?

いや、聞きたくない!!



「あ、ママ着いたって!!」

必死で遮る。


ほんとは夕輝にこんなことしたくない。

でも、考える前に声が出てたの。



自分で遮ったくせに、夕輝が何を言おうとしたのか気になった。

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